Mexico-2003 page1 (Mexico City)
July 04, 2003 On the plain

メヒコ!憧れのメヒコ!遠いメヒコ!古くはアミーゴという言葉にひかれ意味もなく連呼した小学生時代。大学の頃は西荻窪のメキシコ料理屋に通い適当な雰囲気を肌で感じる日々。去年はワールドカップで来日したメヒコ応援団とともに路上でテキーラとコロナビールを飲みへべれけ状態に。人生最高の酔い方を経験。とにかく憧れのメヒコ!ビバメヒコ!
今回は不思議な巡り合わせからいつのまにかアキヴァ(ギター)、クマ(ベース)、イプー(友人)、ES(ゲストヴォーカル)、おれ(ドラム)の5人旅。でも、演奏しに行くわけじゃないです。前夜のライブ+打ち上げの勢いを引きずっているので、異常なハイテンション。機内では大韓名物のビビンバを食らう。写真は緊張ぎみのクマ(ベーシスト)。アキヴァは韓国人のスチュワーデスをアグレッシブに攻め、なかよくなってました。デキる男だ。

July 04, 2003 - Los Angels, CA, USA

大韓航空利用のためメヒコへの直行便なく、ロスでアエロメヒコに乗り換えで5時間待ち。乗り換えだけなのに入国審査が異常にながくイライラする。あれはつらい。
しかしアメリカ大陸初上陸のためテンション上がる。しかも天気よし。カリフォルニア!でかいやつ(デヴ)が多い。アキヴァは映画にでてきそうな典型的なでかくて太った警官をみてエレクトしてた。
アエロメヒコのカウンターにチェックインにいくとスペイン語で喋っている適当そうなおねえさま方が対応。仕事してるっぽくなかった。そういうの好き。もりあがってきた。で、マックのバーガーを食って待つ。

July 04, 2003 - Aeropuerto, Ciudad de Mexico

ロスからはAeromexicoのアルミ製の小さな飛行機。
機内に乗るといかにもメキシカンな、ポマードで髪をガチガチに固め、ヒゲをはやした超伊達男のアテンダントが大したこと起こってないのに映画の場面のようなわざとらしい忙しさでカッコよく働き、客席からはスペイン語が飛び交い騒がしく楽しい。活気がある。でも、小型機は揺れそうなのでビールで眠ってやり過ごす。あとでESが「人生で一番揺れた、でもメキシコ人平気で笑ってた」とびっくりしてた。ひどかったらしい。寝ててよかった。
目がさめるともう着陸直前。にもかかわらずトイレに行くメキシコ人多数。そうか、行っても大丈夫なんだね。(牛)
メキシコシティの空港はとても近代的できれいで意外。人がやたら多い。外に出たら、雨が降ったあとらしく、空港のターミナル前の道に思いっきり「地図にない湖」ができてて人が水はけ作業をしてて「ああ、やっぱりメキシコだね。」と思った。

July 04, 2003 - Metro, Ciudad de Mexico

取りあえず安くて安全な日本人宿へ。「アミーゴ」と「サンフェルナンド館」というのがあるが前者は恐い人がいるという噂があったので後者を選択。空港からの足は地下鉄。メトロマニアなぼくとしては必見の地下鉄。ここの地下鉄は2ペソ(約25円)均一と激安。人口2000万の大都市なので11路線もある。AAA+。しかし治安がよろしくないと言う話なので恐る恐る乗り場へ向かうが、電気がついてない通路があったりしてほんとに雰囲気悪い。まじで恐い。で、電車が来て乗り込むとこれまた雰囲気悪い。みんな無口だしこっちみてるし。後にこの路線(5号線)が他と比べて雰囲気悪いことが発覚。メキシコシティの足立区みたいなとこに行く電車だと推測される。途中乗り換えがあり、やたらと長く歩く。途中にブラックライトで照らされたプラネタリウムのようなところがあり、楽しそうに見ている人もいてカルチャーショック。でも恐いからここに闇を作らないでほしいと思った。怪しい警官や、恐そうな人がたくさんいて緊張しっぱなしだった。でもなんとか宿に到着できてよかった。いきなりポアされなくてよかた。

July 04, 2003 - Hidalgo, Ciudad de Mexico

日本人宿「サン・フェルナンド館」。円で約1300円と嬉しい値段だね。
現地の人との出会いと同様、旅先での全然自分と種類の違う日本人との出会いも大きな楽しみのひとつで、到着の日に早速コンビニに買い出しに行き酒宴を開催。世界中どこに行っても日本人がいて、地域によって客層が違うようだ。ヨーロッパではミーハー系と建築系とユーラシア大陸横断系とワーホリ系(ロンドンのみ)が多く、中国・雲南ではネイチャー系やヒッピー系。タイ・バンコクでは「猿岩石」にインスパイアされた悪のり学生(当時のぼくも含む。しかも大学のフランス語の再履修で同じクラスの奴がいた)。韓国のソウルでは九州や山口の人たち。メキシコシティではアメリカで働いてる人(ロイター通信の人もいた!)や考古学を学ぶ人やダイビング好きの人と出会いとても刺激的だった。なんかフレンドリーで、旅人も旅先の風土に影響されるんだと思った。今までで一番好きな客層。運が良かっただけかもしれないけど。
メキシコではブラッディ・メアリ(トマトのカクテル)に最適なスパイス入りトマトジュースを売っていて、すごくうまいB・メアリを飲めた。感動。
ただ、この宿がある、Hidalgoという、Zocalo(中央広場)から1kmぐらい離れた中心街はあんまりよろしい地域ではないらしく夜になるとシンナーでラリラリしてる若者が何時間も一ケ所に佇んでいたり、真夜中に奇声をあげたりしていた。先生せつなくなりました。ナンシーはまずいだろ.....。でも日本の茨城県や千葉県でもヤンキーがやってましたが...。しかもそれをやるのがヤンキーのステータスと化してましたが....。

July 05, 2003 - Hidalgo, Ciudad de Mexico

Hidalgoの交差点。広々してます。
意外に天気の悪い日が多く、メキシコシティの3日のうち1日半は曇りor雨だった。意外。「エルニーニョ」の影響かも?地球が滅びる前兆かも。まあいいや。ボロい車が多い。たくさんうんこバス(個人のぼろいマイクロバス)が疾走してた。
by the way, 旅にでると夜変な夢を5本だてぐらい連チャンで見るのはなんでだろう?

July 05, 2003 - Estacion Oceania, Ciudad de Mexico

メキシコシティ・トランスファー。
ぼくがメキシコに行くと決めた要素の一つに、「天国の口 終わりの楽園」というメキシコの映画があり、ストーリーは、メキシコシティ在住の17歳の暴れたい盛りの少年2人が、すごく綺麗なスペイン人を誘って伝説のすごくきれいな海岸を探して旅をするロードムービー。ラテンの感性が生きた、すごく映像の美しい作品なのでオススメ。音楽の使い方も秀逸。大胆な性描写もあり。

July 05, 2003 - Plaza de Garibaldi, Ciudad de Mexico

長時間のフライトの疲れと前夜のボラーチョ(へべれけ)飲み会のせいで2日目の起床は午後3時半。心は大きく凹みつつ市内散策へ。
とりあえず「マリアッチの聖地」として有名なガリバルディ広場へ。
マリアッチ!わてら愉快な親切マリアッチーズ!
マリアッチとはいろんな種類のあるメキシコ音楽の中で最もメキシコ臭濃厚なもの。マチョな野郎達が過剰なファッション(ズボンの横にきらきらの線が入ってたり、不自然にでかい帽子をかぶったり)に身を包み哀愁たっぷりに歌う。当地では記念日なんかに家にマリアッチバンドを呼んでフィエスタ(パーティ)に花を添えたりするらしい。
広場に近付くと車にをとめコーヒを飲む男前な軍団を発見。これだ!こいつらだ!すげー服来てるし、すげーマチョなたち振る舞い!興奮し話し掛け、記念写真をとってもらう。(写真1)
広場に行くまではたくさんのマリアッチーズがいるなんて想像もできなかったが、いってみると超たくさんいやがるのこれが。数十組がスタンバってる!ここのシステムは好きな曲(メキシコで愛されている曲)をリクエストし、1曲いくらで演奏してくれるというもの。他人がリクエストしたのを聴くのはタダ。で、けちな僕はそのハイエナ作戦でいいやと思ってまわりを見てると、茶色いジャケットを着たイカしたおやじが売り込みをかけて来た。できる曲名をいくつか言うけどメキシコ曲なんて全然知らんので右往左往してるとオススメの曲を100ペソでやるとのこと。少し値切り商談成立すると、その場を離れ他のマリアッチと何やらネゴってる。少しすると7人ぐらいのバンドを引き連れて戻ってきた。え?急きょメンバー募集?あれ、おとうさん?どーなってるのと思ったがおやじは満面の笑みを浮かべ演奏開始。(写真2)
おやじはメキシコの優しくて渋い感じの音楽を演った。なんかいい感じ。うまくいえないけど。メキシコの風土を歌ってる感じ。夕方の広場に合う感じ。で、歌う時の顔がすごい。過剰!演技入ってる。ヒトラーの演説みたい。(見たことないけど)顔の変化は「俺ってかっこいいだろ?」→「やるぞー」→「せつねー」→「俺ってかっこいいだろ?」→「まじだぜ」→「なきそー」→「あ、狂いそう」→「俺かっこいいだろ?」みたいな感じ。すごい。で、言葉の壁でコミュニケーションがとれないうちになし崩しで3曲もやってくれちゃいました。最高!ビバメヒコ!

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